地震 その2 [日々是好日]

昨日は、関東に住む親戚や友人、東北や関東の親しくさせていただいている蔵元さんたちの無事が分かり、ちょっと安心しました。 ただ、それは個人的なことで、地震の被害は甚大なものであることに変わりはなく・・・。
被災地の皆様に心よりお見舞い申し上げます。

繰り返される報道に、動悸が止まらない感じがします。節電のためにTVもPCも、できるだけやめようと思うのですが、ニュースから目が離せない状態になっています。
まるで空爆を受けたような惨劇に、阪神淡路大震災のときにも背筋の凍る思いがしましたが、今回はそれを通り越して気持ち悪くなるほどです。それは、被災後の神戸に降り立ったときの、冷たい空気が胸を通り抜けて世界が色を失ったような感覚に陥ったのと似ています。
今尚、孤立して救出を待っている人たち、孤立していることさえ誰も知らないかもしれない状態にある人たち。街ごと流されて1万人単位で行方不明になっている方たち。次々と海岸線に流れ着く数百という遺体の数々。
私が気落ちしていてもどうしようもないことはわかっていますが、何もできない自分を歯がゆく思うばかりです。

正確な情報が報道されることは、大事なことだと思います。報道されなければ、今の大変な状況を知ることすらできませんから。
でも、1秒を争う場面や一歩間違えば命を失う救出作業を、爆音を立てるヘリやTVの電波で邪魔しないかヒヤヒヤしてしまいます。また孤立した小学校のグランドに「ミズ」と描かれている緊迫した状況を「消防は気がついているのでしょうか」などとヘリから延々と中継する暇があれば、そのヘリで水を届けてほしいと思わずにいられないです。さらに、家族が再会して喜んでいる方にインタビューするのはまだしも、何百メートルも濁流に流され命からがら生き延びた人にご家族のことを尋ねたり、家が流されて呆然とする人に「今のお気持ちは?」などと愚かな質問を投げかける報道陣に怒りすら覚えます。

今、健康に生きていて、暖かいところでこんなことを書いていられることに感謝し、一生懸命に生きなければいけないと、ついつい忘れがちな思いを新たにしています。
明日からの営業は、自分が生かされていることに感謝をこめて、笑顔で東北のお酒を飲んでいただいて、私なりに東北を応援しようと思います。だから今日までは、亡くなられた方の冥福を、救援を待つ方々のご無事を、そして一人でも多くの方が無事に家族や恋人と再会できるよう、心から祈りを捧げます。
日本は戦後の焼け野原から復活し、神戸や淡路、新潟も見事に復興しました。今回も壮絶な被害ではありますが、必ず復興すると信じています。

せめて今晩、東北が凍える寒さでありませんように。
そして、一日も早く、被災者の皆様に心の平穏が訪れますように。
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