広島の旅 その2「岩国って山口ですけど;」 [日々是好日]

竹原から、東広島の駅に石川杜氏さんに送っていただきました。
途中「酒屋さんに寄って良いですか?」とか、「昨日のホテルに寄り道させてくださいね」とかウロウロ。山の中の抜け道(?)をドライブすること20~30分・・・東広島の駅前の信号以外に信号はありませんでした(笑)。
昨夜、二人してお酒のことを語り倒した杜氏さんが「実は人見知りで話すの苦手なんです」と言い出して爆笑。お酒のことならいくらでも喋れるけど、他の事はからきしダメとのことでした。とかそんな話を車中で喋り倒してましたが;

杜氏さんと別れて、また新幹線に。広島を越えて新岩国まで。
新岩国の駅前には「金冠黒松」の村重酒造さんがあります。うちの店で人気の「八号酵母」という八割精米のお酒を造ってらっしゃるお蔵です。以前展示会で、シュッとした男前の営業さんとお知り合いになって、「八号酵母」の大ファンだとお伝えしたところ「こんな特殊系、どこで売れてるんだろうと思ってたんですが、そちらでしたか」と笑われまして、「ぜひ蔵に来てください」と言ってくださってたんです。で、念願の♪
1785675249_83.jpg
その営業さんがお相手してくださるのかと思いきや、筋肉隆々な男前の日下杜氏さんがご案内してくださいました!なんとSASUKEに出たことがあるというのですから、相当ですよ。蔵も、いたるところにサンドバッグとか筋トレのマシーンがありました(笑)。精米を杜氏さん自らがされるこだわり様。機械の方が正確にできることは機械に任せ、でもそれから得られるデータをしっかり把握する…上手に機械を使ってる印象を受けました。麹室が3つもあるのは驚きでした!吟醸室は、なんだか一段といい香りがするような気がしました。
日下杜氏は、もともと竹原のご出身で広島杜氏だと、竹鶴の石川杜氏からお聞きしていて「先ほどまで竹鶴の石川杜氏さんとご一緒していて、日下さんによろしくとのことでした」とお伝えすると、「竹鶴さんがお好きで、なんでうちの蔵に?」と少し怪訝そう…「すっきり旨口の金冠黒松も好きなんですが、八号酵母に惚れまして」と言うと、とっても納得してくださって(笑)、妙に話が盛り上がってしまいました。「次回は、飲みながら、もっと一杯話をしましょう!近くにいい店があるんですよ」と、次回は飲む約束まで取り付けてくれちゃいました。
1746780_1362110792_248large.jpg
2千石を作る中堅クラスの蔵を仕切るのですから、杜氏さんは大変だろうとお聞きすると「杜氏の役目は、蔵人さんたちがいかに安全に気持ちよく仕事ができるか気を配ることですから、別に大変じゃないですよ」とアッサリ。そんなことをおっしゃっていても、大変なお仕事には違いないと思いますが、見学にきた私が、とっても気持ちよくなりました。見た目を裏切らない素敵加減でした!
1785675249_127.jpg
写真の大きな杉玉は、「何か日本一だと誇れるものを蔵に置きたい」と先代の社長さんが作らせたんだとか。なんと直径5メートル(笑)。その先代が亡くなって、息子さんが蔵に帰ってくるのだそう…というのも、実はこの日広島に戻って飲んでるところで、偶然にも次期社長さんとお目にかかることになるのです。人の縁って不思議なものですね~。
岩国までタクシーで移動しようと思っていたところ、杜氏さんに「錦帯橋は行きました?」と聞かれ、行ってないと言うと「ここまで来て錦帯橋に行かないと!」と、蔵人さんに車を出してもらっての観光をセッティングしてくださいました。
1746780_1362110760_34large.jpg
で、錦帯橋。地元担当の営業さんだったのですが、道すがら錦帯橋のかかる川沿いに酒蔵が点在していることや、山口のお酒のことを色々教えていただきました。錦帯橋は見るだけのつもりだったのですが、降車して渡って岩国城の城下町の名残まで見せていただき、有名だという白蛇も見学したりして、とっても観光気分を味あわせてもらいました。そして、「五橋」や「雁木」といったお酒を醸す蔵元さんの前を通りつつ(アポは取ってなかったので、時間があれば電話してみようと思ってたのですが、今回は時間切れでした;)岩国駅へ。
新岩国の駅前は緑豊かな自然一杯ですが、岩国の駅前は繁華街。あまりの違いに呆然としながら(笑)、楽しい在来線の旅。瀬戸内の海に傾く夕日を眺めつつ、一路、宿を取ってある広島に向かうのでした。

まだまだ続く…

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0