節分

節分ですね。

豆は｢魔滅｣に通じると言われ、無病息災を祈って食べるもの。本日はご来店の皆様にサービスさせて頂きます

本来、節分は立春・立夏・立秋・立冬のそれぞれの前日を指すもので、年に４回あるものですが、いつしか立春を正月としてその前日、大晦日的な意味で2月の節分だけが追儺の行事として残ったとか。邪気(鬼)を祓い、元気に過ごして参りましょう！

丸かぶり寿司もご用意しています。

最近は恵方巻とか言われておりますね。いろいろ賛否あるとは思いますが、私の祖母から聞いた話によりますと…

船場の呉服屋に勤めていた若い頃、各節分の頃というのは今でいうところの四半期決算のような時期で、目の回るような忙しさ。とても座って食事ができるような状態ではなく、賄いにはササッとつまめるよう巻きずしが用意されていたのだが、切る時間も惜しくてそのままかぶりついていたものだ…

というのです。

それが海苔屋の陰謀で売り出され恵方を向くことになったとか、旦那衆が花街でいらんことしたとか。そんな話はどうでもよくて、私にとっては幼い頃の祖母との思い出が大切なんです。毎年、年に４回、節分の日には一緒に巻き寿司を巻いて食べました。さすがに丸かぶりするのは２月だけでしたが、祖母が巻き寿司の用意を始めると｢あ、季節の変わり目なんだな」と思ったものです。

そんな思い出も含めて巻き込みました(笑)。食べやすいサイズの細巻きにしておりますので、ぜひ鰯と共にどうぞ

普段と違う格好をしていると、鬼は誰だか分からず｢別人かもしれない｣と、混乱してどこかに行ってくれるのだそうです。もしかしたら結構いい奴(笑)。それで、舞妓さんや芸妓さんは｢お化け｣という仮装をしはります。北新地ではそれが転じて花魁道中をしたり。まぁ、日本のハロウィンでしょうか。

一人仮装してお客様を待ってるのも恥ずかしいので、大したことはしてませんが、珍しくジーンズなぞで皆様のお越しをお待ちしております！