小左衛門さんへお邪魔してきました [蔵元さま]
すっかり更新が亀で申し訳ありません;
先月末にお休みを頂いて、岐阜の小左衛門さんにお邪魔してきたご報告です。
まず名古屋まで新幹線でビュン♪
のぞみは早いですね~!
鉄子なので、電車の写真は必ず撮りますが、撮鉄なわけではないのです。
どっちかというと乗り鉄です。電車に乗るのが大好き。しかし!
いかんせん乗り物酔いするという呪わしい体質のため、あまり長くは乗れないという…
名古屋までの1時間が、結構厳しかったです;
名古屋から乗り換えて、岐阜へ。1時間ほどで最寄の瑞浪駅に到着。
駅まで迎えに来てくださった中島醸造の頭、渡邊さんに、
瑞浪名物「あんかけカツ丼」を食べに連れて行ってもらいました!
あんかけカツ丼・・・それは卵とじではなく、カツがドーンの上に、溶き卵のあんがかけられたもの。
戦後の卵が貴重なときに、いかに少ない卵で丼を作るかというところから生まれた丼なんだそう。
大阪のあんかけうどんのような、少し甘めのあんがたっぷりかかってますが
肉厚のカツは、どこまでもサクッとしていて、とっても美味しかったです。
あー、トンカツが食べたくなってきました(笑)
ちなみに、頂いたのは並で、それでもご飯を食べきれずに残してしまいましたが
こちらの大は、ご飯だけが倍増するという拷問食なんだそうです(渡邊さん談)。
さて、車で5分ほどのお蔵に移動。
立派な門構えです。
とても大きな敷地に、大きな木陰のできる中庭をはさんで母屋と離れと土蔵があり、
さらに奥に導線のよい蔵、かつて蒸留酒を造っていた蔵、貯蔵庫などがあります。
ワイルド系男前の渡邊さんにご案内いただきます。
「15メートルほどの深さの浅井戸なんですが、いい中軟水がでるんです」とのこと
暑い日でしたので、冷たくて軟らかな水が、実に心地よかったです。
この水が、小左衛門を造ってるんですね。
このちょうど後方に、立派な和釜があるのですが、すっかり物置と化してました;
8年前(?だったかな)に割れて、それ以来、乾燥蒸気で蒸し上げる甑に。
最初は、蒸しのコントロールに苦労されたそうですが、今ではバッチリとのことでした♪
モト場に入ると、夏場の造りの無い時期でさえ、日本酒のお蔵に来た!という香りがします。
蔵つきの皆様、こんにちはー!
こちらのモト場には、他のお蔵であまり見ないものが・・・
軽くて、とっても便利なんだそうです。ホーローのタンクは重いですもんね;
このタンクを活用することで、あれだけの種類の小仕込の造りを可能にしてはるんだなぁと
とっても納得させられました。
後ろに見えるのは、ダキですが、
ステンレス製ではなく、ゆっくり熱の伝わる昔ながらの木製のを使いたいのだけど、手入れが大変で・・・
というのが、目下の悩みだそうです。ほとんどのお蔵が、ステンレスのものを使ってますもんね;
きれいに柿渋の塗られたモト摺り用の半ぎりも見せていただきました。
竹鶴式だそうで、どうりで見たことのある形だとw
仕込み蔵にも、小ぶりなタンクがいっぱいです。
サーモタンクを使ってらっしゃらないので、夏場は冷水グルグルな腹巻をされてます。
大きなタンクの櫂入れは、2階からできるようになってました。
櫂は押し込むのでなく、引き上げる力で攪拌するのだと、以前教えていただいたのですが
その引き上げたときに、梁にぶつけてしまうそうで、無数の傷痕が、その年数を物語っています。
落ちないように木枠が組まれてあったり、
腰痛を軽減するため、蒸米の放冷を高い位置でできるようにしてたり、いろんな工夫が見られました。
この2階、すごく面白い!
奥には広い麹室。
基本は箱で造るそうですが、もちろん剣菱流の小さな蓋も山のように詰まれていました。
麹室を出た洗い場からは、蔵のシンボルになってる木造5階建ての建物と貯水塔が見えます。
汲み上げた井戸水を、いったん背の高い貯水塔に貯めることで、そこに落差が生まれ
2階の洗い場でも十分に豊富な水量を使えるわけです。ふむふむ・・・
また、木造5階建ての建物は、以前蒸留酒を造っていた蔵で、今も立派な蒸留器があるそうです。
現在の建築法では、もう建てることはできない貴重な建物です。
実に趣のある素敵な建物ですが、町のシンボルゆえに建て替えることもできず・・・とのこと。
今は、一部を常温貯蔵庫として使ってらっしゃいます。
一通り見せていただいて、離れのテイスティングルームで試飲させてもらいます。
えっと・・・私ひとりなんですが、こんなに出してもらっていいんですか?w
もちろん、一通り味あわせていただきました♪
渡邊さんから、今までの苦労話やら、これからのお酒造りへの意気込みやら
色々聞かせてもらいながらの試飲は、小左衛門をもっと美味しく感じさせてしまうわけで…♪
あれも美味しい、これも好き。でも、やっぱり一番好きなのは、本醸造の生原酒でした!
今期も美味しいお酒、楽しみにしています。
お忙しい中、お相手くださいました渡邊さん、本当にありがとうございました!
先月末にお休みを頂いて、岐阜の小左衛門さんにお邪魔してきたご報告です。
まず名古屋まで新幹線でビュン♪
のぞみは早いですね~!
鉄子なので、電車の写真は必ず撮りますが、撮鉄なわけではないのです。
どっちかというと乗り鉄です。電車に乗るのが大好き。しかし!
いかんせん乗り物酔いするという呪わしい体質のため、あまり長くは乗れないという…
名古屋までの1時間が、結構厳しかったです;
名古屋から乗り換えて、岐阜へ。1時間ほどで最寄の瑞浪駅に到着。
駅まで迎えに来てくださった中島醸造の頭、渡邊さんに、
瑞浪名物「あんかけカツ丼」を食べに連れて行ってもらいました!
あんかけカツ丼・・・それは卵とじではなく、カツがドーンの上に、溶き卵のあんがかけられたもの。
戦後の卵が貴重なときに、いかに少ない卵で丼を作るかというところから生まれた丼なんだそう。
大阪のあんかけうどんのような、少し甘めのあんがたっぷりかかってますが
肉厚のカツは、どこまでもサクッとしていて、とっても美味しかったです。
あー、トンカツが食べたくなってきました(笑)
ちなみに、頂いたのは並で、それでもご飯を食べきれずに残してしまいましたが
こちらの大は、ご飯だけが倍増するという拷問食なんだそうです(渡邊さん談)。
さて、車で5分ほどのお蔵に移動。
立派な門構えです。
とても大きな敷地に、大きな木陰のできる中庭をはさんで母屋と離れと土蔵があり、
さらに奥に導線のよい蔵、かつて蒸留酒を造っていた蔵、貯蔵庫などがあります。
ワイルド系男前の渡邊さんにご案内いただきます。
「15メートルほどの深さの浅井戸なんですが、いい中軟水がでるんです」とのこと
暑い日でしたので、冷たくて軟らかな水が、実に心地よかったです。
この水が、小左衛門を造ってるんですね。
このちょうど後方に、立派な和釜があるのですが、すっかり物置と化してました;
8年前(?だったかな)に割れて、それ以来、乾燥蒸気で蒸し上げる甑に。
最初は、蒸しのコントロールに苦労されたそうですが、今ではバッチリとのことでした♪
モト場に入ると、夏場の造りの無い時期でさえ、日本酒のお蔵に来た!という香りがします。
蔵つきの皆様、こんにちはー!
こちらのモト場には、他のお蔵であまり見ないものが・・・
軽くて、とっても便利なんだそうです。ホーローのタンクは重いですもんね;
このタンクを活用することで、あれだけの種類の小仕込の造りを可能にしてはるんだなぁと
とっても納得させられました。
後ろに見えるのは、ダキですが、
ステンレス製ではなく、ゆっくり熱の伝わる昔ながらの木製のを使いたいのだけど、手入れが大変で・・・
というのが、目下の悩みだそうです。ほとんどのお蔵が、ステンレスのものを使ってますもんね;
きれいに柿渋の塗られたモト摺り用の半ぎりも見せていただきました。
竹鶴式だそうで、どうりで見たことのある形だとw
仕込み蔵にも、小ぶりなタンクがいっぱいです。
サーモタンクを使ってらっしゃらないので、夏場は冷水グルグルな腹巻をされてます。
大きなタンクの櫂入れは、2階からできるようになってました。
櫂は押し込むのでなく、引き上げる力で攪拌するのだと、以前教えていただいたのですが
その引き上げたときに、梁にぶつけてしまうそうで、無数の傷痕が、その年数を物語っています。
落ちないように木枠が組まれてあったり、
腰痛を軽減するため、蒸米の放冷を高い位置でできるようにしてたり、いろんな工夫が見られました。
この2階、すごく面白い!
奥には広い麹室。
基本は箱で造るそうですが、もちろん剣菱流の小さな蓋も山のように詰まれていました。
麹室を出た洗い場からは、蔵のシンボルになってる木造5階建ての建物と貯水塔が見えます。
汲み上げた井戸水を、いったん背の高い貯水塔に貯めることで、そこに落差が生まれ
2階の洗い場でも十分に豊富な水量を使えるわけです。ふむふむ・・・
また、木造5階建ての建物は、以前蒸留酒を造っていた蔵で、今も立派な蒸留器があるそうです。
現在の建築法では、もう建てることはできない貴重な建物です。
実に趣のある素敵な建物ですが、町のシンボルゆえに建て替えることもできず・・・とのこと。
今は、一部を常温貯蔵庫として使ってらっしゃいます。
一通り見せていただいて、離れのテイスティングルームで試飲させてもらいます。
えっと・・・私ひとりなんですが、こんなに出してもらっていいんですか?w
もちろん、一通り味あわせていただきました♪
渡邊さんから、今までの苦労話やら、これからのお酒造りへの意気込みやら
色々聞かせてもらいながらの試飲は、小左衛門をもっと美味しく感じさせてしまうわけで…♪
あれも美味しい、これも好き。でも、やっぱり一番好きなのは、本醸造の生原酒でした!
今期も美味しいお酒、楽しみにしています。
お忙しい中、お相手くださいました渡邊さん、本当にありがとうございました!
2012-09-09 14:35
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酒では酔わないが乗り物では酔うんだ
by NO NAME (2012-09-09 19:59)